今回は、教え上手になるためのたったひとつの条件について語りたいと思います。
教え上手になりたいという方は、多いのではないのでしょうか。
「部下や後輩が、自分の思い通りに動いてくれない」
「何度教えても、同じミスを繰り返す」
そんな悩みを抱えている方は、いつの時代にも多いことでしょう。
そんなあなたに向けて、教え上手になるための秘訣というか、条件を語っていきますね。
これさえ守れば、超一流指導員とまではいかなくても、教えるのが下手と烙印を押されることはないです。
では、はじめていきますね。
まず、そもそも、教え上手な人とはどんな人を指すのでしょうか。
いきなりこの回答を出すのは難しいので、反対に教え下手な人の特徴をいくつか挙げていきましょう。
「一度しか教えない」
「根性論や精神論に終始する」
「何がいいたいのかが分からない」
「部下や後輩を罵倒する」
この逆の行動をする人が、教え上手だといえそうですね。
「何度も繰り返し指導する」
「具体的なアドバイスをくれる」
「何が言いたいのかがよくわかる」
「部下や後輩を罵倒しない」
こういう特徴を持つ人は、確かに教え上手といえそうです。
このように、いろんなタイプの方はいらっしゃるとは思いますが、共通していえることがあります。
それは、「教えることを通して、教えられる側の望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らせている」ことにあるといえます。
ここで、注意していただきたいのが、「行動」に着目している点です。
モチベーションや、やる気を出させるのではなく、行動の質と量をコントロールすることに主眼が置かれているということです。
なぜ、やる気やモチベーションに注目しないかというと、目に見えないからです。要は、教えるという行動を通して、どのぐらいの効果があったかを測定が不可能なのです。
「もっと頑張れ」や「ちゃんと丁寧にこなせ」といった指導がなかなか思うようにいかないのには、ここに理由があります。フィードバックが得られない以上、指導を通して好転したのかどうかが分からないのでは、いくら教えても意味はありませんよね。
そこで、注目すべきなのは、行動の質と量です。
自分が教えることを通して、部下が望ましい行動をとるようになったか。
また、望ましくない行動を避けるようになったか。
ここに着目することこそ、教え上手になる、たったひとつの条件なのです。
過去にも、指導に関する記事は書いているので、よかったら読んでみてください。