前々回、こんな記事を書きました。
この記事の最後で、「一芸に秀でた人材をどうまとめればいいか」というトピックを投げかけておりました。
3週間近くかけて、ようやくある程度の解答ができるかなと思ったので、解答していきます。
会社で長期間働いていると、いろんなタイプの人がいるのは一目瞭然ですね。
人に教えるのが上手い人、お金の管理が得意な人などの、俗にいう「仕事のできる」人もいれば、
当たり散らす人や、仕事をしない人など、ざっくり言ってしまえば、「仕事のできない」人もたくさんいますよね。
そんな光景を目の当たりにしてきた人々は、何を思うのでしょうか。
「できる人が報われるシステムを導入してほしい」
こう考える人がでてきても、全く不思議ではないでしょう。
ですが、この考えって本当に正しいというか、結果につながるかを考えてほしいのです。
できる人材のみを残して、できない人を切り捨てるやり方って、よくよく考えてみると終わりがないのですよ。
優秀な人材のみを残したとしても、そのなかで、「優秀な」人、「優秀でない」人は分かれてしまいますし、何をもって優秀とするかでそもそも揉めてしまいます。
では、ベストな考え方は何かといえば、会社に属するすべての人材が成果につながる行動をとれていることですね。
要は、優秀であろうがなかろうが、成果を出せる仕組みづくりをしていけば、おのずと優れた組織になりえそうです。
この考え方に基づくと、一見した、「仕事のできる」、「仕事ができない」なんて参考にもなりゃしません。
仕事ができるのは、周りがその人の良さを引き出せているからとも考えられるし、
仕事ができないのは、周りがその人の良さを殺してしまっているともいえそうです。
ジグソーパズルをイメージしてください。
ひとつの絵を完成させるには、それなりのピースが必要となりますが、ひとつひとつのピースの形は全く同じではありません。
ある場所でハマらないピースは、別の場所にいけばハマるかもしれませんし、そもそもピースそのものが形を変えることもあります。
要は、組織に必要でない人間はいないのです。
優劣をどうしても引き合いに出したいのなら、人材のポテンシャルを余すところなく引き出しきった後でも十分間に合います。
この考えに基づいて行動しようとする組織こそ、無敵かもしれませんね。