前回、こんな記事を書きました。
詳しくは上の記事に譲りますが、現代の日本企業において、自らの経験や知識を理論的に把握できている人材が決定的に少ないという話でした。
皆さんも薄々ですが、感じているのではないでしょうか。
「上司のいっていることに一貫性はない」
「教え方があまり上手でない」
そのように感じている方は少なくないはずです。
「とはいっても、どのようにしたら上手に教えられるようになるのか」
「知識や経験はあるが、それをどうすれば上手に伝えられるのか」
安心してください。これからゆっくりと解説していきますので。
①相手目線で話す
まず、ひとつめは、相手目線で話すことです。
相手の目線に立つとは、言い換えれば相手の理解度を把握しておくことに他なりません。
自分が話せば話した分だけ、相手に伝わるわけではありません。
薬と同じで、適正量があり、これを間違えていては効果を発揮できないのです。
少しずつ情報を小出しにして、相手が飲み込めたら次の情報を出すというスタンスで丁度いいでしょう。
しかしながら、相手の理解度を把握するといっても、「分かった?」とストレートに聞くのはよくないです。
相手の反応やしぐさを見ながら、どこまで理解できているかをこちらで推し量っておく必要があります。
こればかりは慣れろとしかいえませんが、このポイントを意識しておくだけでも、
少しずつ改善につながります。
また、伝える言葉のレベルを合わせることも必要です。
小難しい単語やカタカナ英語は、使わないようにしましょう。
イメージでいうと、こんな風になります。
安全→大丈夫
食料品→食べ物と飲み物
といった具合です。
②伝え方のバリエーションを増やす
伝え方のバリエーションを増やそうというのも、分かりやすい説明をするのに役経ちます。
「何度もいっているのに、一向に改善されない」
部下や後輩の指導で、このように思い悩む方は多いことでしょう。
ですが、何度言っても良くならないのであれば、指導者側にも責任があります。
同じことを伝えるのにも、いろいろな方法があり、人によって教え方を変えてやらねばなりません。
例えば、図や数式を使って説明してみる、いいところも付け加えて説明する、改善すればどのような変化が生まれるかを示す、などなどやり方は無数にあります。
同じやり方を繰り返すのはあまり賢いやり方ではありません。
試行錯誤をしながらで、構わないので、いろいろ試していきましょう。