指導力を身に付けるには、どうすればよいかについて語ります。
前回、こんな話をしました。
人にモノを教える能力に長けていないと、成り上がれない理由について語りましたが、
どうすれば指導力を身に付けられるのかについては、触れてはいませんでした。
今回は、そこを掘り下げたいと思います。
ところで、皆さんは指導力に長けている人といえば、どんなイメージを抱くでしょうか?
「相手の分からないところをつかむのが上手い」
「説明が分かりやすい」
「人間として尊敬できる」
答えは、人の数だけあるでしょうが、少なくともこれだけは身に付けていなければならないと私は、考えています。
それは、圧倒的な知識量です。
そもそも、人に分かりやすく教えるなんてことは、相手の知識量をはるかに凌駕するだけの知識量がないとできっこありません。
分かりやすく教える技術なんてものも巷では出回っていますが、あの類の技術は、すでにある程度の知識を持った人向けのものです。
知識のバックボーンがない人がただ形だけ真似ても、ペテン師にしかなりません。
では、本題となるのは、知識をどう効率よく身に付けていくかですが、これには秘訣というか、裏技みたいなものはあります。
それは、誰よりも挑戦し、失敗することです。
とにかく、トライ&エラーを繰り返すことです。
成功から得られることよりも、失敗から得られるものは多いものです。
なぜなら、成功したということは、ただ自分の実力が素直に出ただけであり、そこから学べることはあまりないからです。
むしろ、失敗した時の方が改善の余地が多くある分、成長しやすいです。
どうすれば、トライ&エラーのサイクルをうまく回せるかですが、失敗が許される環境に常に身を置き続けることが重要といえます。
特に、日本人は、学校教育の影響もあってか、正解主義の考え方が広く浸透しています。
唯一絶対の答えがあるという前提に立っていては、トライ&エラーなんて怖くてできやしません。
まずは、失敗が許される環境に身をおくことから始めてみましょう。
そうすれば、おのずと臆することなく失敗することができます。
そこから得た経験は、百万語のコーチングにも勝るといえるでしょう。
まとめると、失敗を重ねた分だけ、知識も経験も得ることができます。
それこそ、教え上手になる近道なのです。