個々の能力が高いが、他人の能力を伸ばすのはからっきしな人は、多いです。
今までであれば、それでも評価されていたでしょうが、これからの時代は、プレイングマネージャーとして活躍できないと、淘汰されてしまうかもしれません。
なぜ、人に教える能力に長けていないとダメなのか。
その理由を考察していきます。
いやー、優秀な人は何をやらせても上手にさばけるでしょう。
皆さんの会社でも、同期の出世頭というのは仕事ができる人なのではないのでしょうか。
仕事ができるとされる人が上のポジションに立つ。
それ自体は、納得のいくことなのかもしれません。
ただ、仕事ができる=人を育てる能力がある、とはならないのが世の中の面白いところです。
むしろ、なまじ優秀なばかりに、人に任せるよりも自分でやった方が早いと判断し、人に仕事のやり方を教える手間を惜しんで、すべて自前でやってしまおうとする人が後をたたないのではないのでしょうか。
「名プレーヤーは、名指導者とは限らない」
スポーツの世界ではよくいわれていることではありますが、サラリーマンの世界でもそれは当てはまるといえます。
といっても、
「個々の能力がすべてであり、人になぜわざわざ懇切丁寧に教えなければならないのか
」という人もいることでしょう。
では、そろそろ、なぜ、人に教える能力を磨かなくてはならないのかについて語っていきますね。
それは、自分ひとりでできる仕事の量・質なんて、たかがしれているからです。
いきなり残酷な突き付け方をしましたが、まったくもってその通りで、一個人の能力なんて、そんなものなんですよ。
確かに、個々の出せる結果に差はありますが、せいぜいが2~3倍程度です。
それだけ差をつければ十分ではないかという人もいるでしょうが、トップ層とボトム層の差がそれだけしかつかないのは、思ったより大差はありません。
つまりは、いくら個々の能力を高めようが、すぐに頭打ちになってしまうのです。
では、この壁を破る方法は何なのでしょうか?
それこそが、他人の能力を引き出せる能力なのです。
自分ひとりではたいしたことはできなくても、他人の能力を最大限引き出せることができるようになれば、組織全体のパフォーマンスは、はかりしれないくらい上がります。
要は、周りを生かせる人材が、組織を引っ張る存在となりうるわけです。
次のテーマは、指導力をどうつけるか、です。
おたのしみに。