今回は、無駄な仕事が減らない理由について語っていきます。
今、サラリーマンとして働かれている方は、感じているんではないでしょうか?
「うちの会社、無駄な仕事が多いなぁ」
「あの会議、まったく意味はないようなぁ」
特にサラリーマンの方はそう思う方は多いことでしょう。
確かに、人間が仕事をする以上、すべての行動を生産的にすることはできないかもしれません。
しかしながら、それに限りなく近づけることであれば、可能ですし、これからの時代、無駄なことばかりやっていては成長の機会を逃してしまいます。
では、なぜそもそも無駄な仕事というのは発生してしまうのでしょうか?
理由はいろいろあるでしょうが、本質的な答えはひとつです。
無駄と思われる仕事を省くことで何か問題が発生するかもしれず、その責任を取りたくはないからです。
要は、責任はとりたくはないけど、誰かが大手を振って解決してくれるのをずっと待っているといえます。
この問題の背景には、日本社会の根深い問題をはらんでいるのかもしれません。
要は、ミスはするが、積極的に問題を解決していく人材より、言われた通りにハイハイいうことを聞き、ミスをしないイエスマンの方が重宝されるということです。
未だに日本人の根底には、この価値観が流れているといえるでしょう。
より突き詰めて考えれば、日本の教育の在り方そのものを抜本的に見直さなくては解決することはないといえます。
減点主義、正解主義がはびこっている現状の教育を変えない限り、ミスをしない人材が優秀とされる状況は変えられないです。
しかしながら、ここに手をつける政治家はあまり多くはありません。
なぜなら、彼らの支持母体は、ご高齢の方で構成されているから。
ご高齢の方が気にするのは、自分たちの社会保障をいかに充実させるかのみです。
教育など、自分にはほとんど影響しないので、手をつけるよう圧力をかけることもしないでしょう。
まとめると、このような悪循環に陥っているのが現代日本です。
①減点主義、正解主義に基づく教育を受ける
②「ミスをすることはわるいこと」という価値観が形成される
③その価値観にそぐわない人間は、排除され、ミスだけはしない人材ばかりになる
④構造的な問題に誰もメスをいれなくなる(ミスをする可能性が高いから)
⑤無駄な仕事がなくならないといった弊害が出る
こんな流れになっているといえるのではないのでしょうか。
つまるところ、教育にメスをいれない限り、無駄な仕事は減らないようにかんじます 。